重仮設資材(ビルやトンネル等の基礎工事において、地下深く掘った側面の土が崩れないよう防ぐ鋼鉄の建設資材)、仮設橋梁などのリース・販売・設計・施工を行うヒロセ株式会社。グループ13社(従業員数1600名)のうち最大規模のヒロセ株式会社で、2022年度は新卒15名、中途採用2名の計17名、23年度も19名にご利用頂いています。利用開始から1年半、人事教育課の和田様、仲川様にお話を伺いました。
― 以前、和田様から「厳しくすると辞めてしまう。厳しくするのをやめたらミスが増えて、心が折れて辞めてしまう」、その解決策としてトレニアの導入を決めてくださったというお話がありました。こういった問題に悩まれている企業様は多いと思います。
(和田様)
「成長と定着」は難しい問題ですね。ただ、新入社員を見ていて思うのは、「成長意欲がないわけではなく、やり方を知らないだけ」ということです。ある実習で、新入社員から質問が出なかったことに対し、先輩社員から不安の声があがったことがあります。そこで質問力を高める教育動画を見てもらったところ、個人差はありますが、ちゃんと質問ができるようになりました。 型を知っていればできるようになり、誤解や不安を与えることもなくなります。ベテランと新入社員では、知識や経験に差があり、価値観も違います。そこで「それは違うんだよ」「こういう価値観を社会人は持っているんだよ」ということを伝えられれば、成長の近道ができる。 トレニアで得られる知識は、まさに私達が伝えたい「共通の価値観」であり、新入社員にとって大きな財産になると思っています。
― 定着という側面からはいかがでしょうか。
(和田様)
たとえば上司が部下を叱るとき、上司の側には「仕事の上で大切な価値観や常識が伝わっていないこと」に、戸惑いや焦りがあると思います。伝えなければという想いや親心も相まって、つい言葉が強くなってしまう。一方、叱られる側からすると、悪意もなく、さぼったりふざけているわけではないのに、なぜ厳しく言われるのだろうと不信感を持ってしまいます。例えば現場の集合時間でも、現場の状況や全体の進捗、周囲との関係性によって、「集合時刻」の感覚にズレが生じることがあります。全体が見えている先輩は、15分前には来て確認作業や段取りを始めている。後輩が早く一人前になれるように、自分がしていることを見て、学びとって欲しい。一方で、まだ全体が見えていない新入社員からすると、5分前で十分だろうと思って到着したら、もう現場は始まっていて、気まずい空気になってしまう。もちろん、上司や先輩がすべてを言語化して伝えられたら理想ですが、現実的には難しい面もあります。こういったズレがあったとき、「厳しさの背景には、こういう価値観があるからなんだ」ということを共有できていれば、乗り越えられることも多いはずです。
― 指導をする上司も難しいですよね。
(和田様)
「社会人としての常識、基礎力」が組織やチームのなかで高まっていけば、人間関係もよくなり、定着にもつながっていくはずです。しかし、教える側も、「しっかり、がんばって、お客様の気持ちになって」と、つい抽象的になってしまったり、言わなくてもわかるだろうと思ったり、伝えきれないことの難しさに悩んでいます。トレニアのクイズには、具体的な言葉がたくさんあるからありがたいですね。こうした話を仕事の現場で伝えることは難しいですから。「こんなトラブルにはこう対処する」「この場面では、こういう言い方をする」といった具体的な知識は、新入社員にとって非常に役立ちます。こうした知識があれば、先輩から行動改善を求められることも減り、褒められることが増え、職場での関係もよくなっていきます。
― クイズの解説文が長くなることもありますが、そのあたりはいかがですか。
(仲川様)
2022年にトレニアを使い始めた頃より、クイズの内容は難しく、文章も長くなっていますね。正解の理由をしっかり解説する。私はこれがよいと思っています。長いときで200文字くらいですよね。最近は、活字離れで長い文章が読めなくなってきていると言われますが、2分程度で読める、これくらいの文章を読んで理解できないと、業務の話を把握するのは難しいと思います。
昨年、途中でトレニアを脱落してしまう人に対して「こんなに有意義なことなのに、なぜやってくれないのだろう」と、社内でアンケートを取りました。「業務に追われてしまう」「業務に関係ない」「忙しい」。理由はいろいろでした。でも、いまのクイズは、より普遍的な内容になって、誰でも、自分の業務に当てはめて、応用できるものになっていると思います。また、問題によっては、ゼロか100かきっちり分けづらいものもあります。そういうとき、さらっとした解説だったら、なかなか飲み込めない人もいるかもしれません。でも、いまの文字量で丁寧に解説してあると、みんなが納得できるものになっていると思います。なぜこれが正解なのかをしっかり解説する、いまのトレニアのクイズは、とても良いと感じています。
(和田様)
「1万時間の法則」を取り上げているクイズがありましたね。壁に当たっているときこそ大切なスキルが伸びているのだという。私自身は35歳くらいのときに1万時間の法則を知って、「もっと若い頃に知りたかった…」と思ったものです(笑)。新卒のうちにこういうことを教えてもらえるのはいいですね。
(仲川様)
日頃から、教育係の先輩社員には、「小さな成功体験を作ってあげてください」とお願いしています。こういう伝え方をしたらお客様に喜ばれた。ちょっと早めに行動したら仕事がうまくいった。そういう経験が増えれば増えるほど、やりがいを感じやすくなると思うので。毎日トレニアを続けることは、その助けになると思っています。そして、そこができるようになれば、細かいつまずきで落ち込むことも減って、時間をかけて取り組むべき業務に注力できるようになる。やっぱりトレニアは全員にしっかりやって欲しいですね。
(和田様)
社会人基礎力は、成長のためには必ずどこかで身につけなければならないものです。しかし、伝え方を誤ると心を閉ざしてしまうので、なるべく丁寧に伝える必要があります。すると今度は量が減ってしまって、大事なことが届けられないというジレンマがあります。そこに対して、トレニアに代わるものはないと思っています。本を読むのも勉強になりますが、忘却曲線で忘れていってしまうんですよね。毎日やるというのが大事です。
若い頃の2~3年は本当に大切で、叱られて、ふてくされてしまう人より、そこから伸びていける人のほうが良い人生になります。トレニアを活用して、みんなに働き甲斐を感じられる人生を送ってほしいと思っています。
― トレニアはいま、どのような存在ですか?
(仲川様)
人事部として新卒全員を見ていく中で、マンパワーも足りないところ、トレニアはなくてはならないものになっています。教育はもちろん、コンディションの確認なども役に立っています。コンディションは毎週メールが届くので、その結果を見たうえで声掛けをしています。これがなかったらLINEでみんなに体調どう?と聞いていたと思うので、手間が全然違いますね。ほかにも、業務負荷や、そもそも朝と夜、きちんと入力できているのは誰なのかなど、たくさんの情報を知ることができ、新入社員との距離が確実に近くなっています。24年もぜひ続けたいと思っています。
― 本日はお忙しいところありがとうございました。