導入事例
株式会社バンテック様

デザイン・製造 | 東京都 | 20名~ | 若手向け

叱らない・無理させない方針と、厳しさに向き合う機会の両立

オーダーメイドの横断幕、のぼり旗などをネット通販で提供する株式会社バンテック様。東京と栃木の2拠点で、受注から企画、デザイン、加工、発送まで一元管理しています。会社として「叱らない」方針の中で、「厳しさに向き合う」機会との両立のために、新卒1年目~中堅の従業員様にトレニアをご利用いただいています。取締役の新藤寿浩さんにお話を伺いました。

ー 「厳しいことを言わない、無理をさせない」方針と伺いました。

はい。弊社は、20年程前に現在の代表が家業を継いで、新規事業としてネット通販を始めました。もともと社風として「主体的にのびのび働いて欲しい」という雰囲気があります。そんな中で過去には、厳しくしたら若手が次々と辞めてしまう…といった経験も経て、とくに現在は「厳しく言わないこと」を徹底しています。業務を教える先輩社員にも、キツい言い方はしないよう念を押しています。何か問題があったときも、叱るのではなく「これはどう思う?」「こういう側面もあるんじゃない?」というように段階的に話して気づいてもらうようにしています。また、無理をさせないという点では、スキルレベルをチェックして残業が出ないように仕事を振り分けたり、面談や会食などで話を聞く時間も作っています。社員約20名、中間管理職はいなくて幹部と一般社員だけという構造なので、幹部に負担は掛かりますが、事業継続と収益性を考えて、この形に落ち着いています。いまの方針になって退職は出なくなりました。

ー 厳しく言わないぶん、工夫や配慮されていることはありますか?。

2019年頃から、採用時点で「自責で行動できる方」というメッセージを伝えています。トレニアのデータでも、この軸で採用したメンバーは、とくに「自分の行動を振り返る」という点で大きく響いていたり、実践に活かせている動きが見えます。また、厳しく言わない一方で、いわゆる「ゆるブラック(※成長できない職場を揶揄した表現)」にしたくないという思いもあります。社内の職種は、外部とのやり取りが多い販売職と、主に社内業務を担うバックオフィス系に大きく分かれます。販売職は外部の方と関わりがあるので、「手際が悪い」とお叱りを受けたり、納期のプレッシャーがあったりと、良い意味で社会の厳しさに揉まれて、マーケットに鍛えていただいている部分があります。一方、バックオフィスは外部からのプレッシャーがないので、ストレスは少ないかもしれませんが、ある意味では成長の機会が足りない。若いうちの経験は人生を左右しますから、「厳しさに向き合う」機会を与えられていないことは、会社としては心が痛い部分でもありました。

ー 社会や仕事そのものが持っている厳しさから遠ざけてしまうと、成長機会を奪ってしまう側面もありますよね。

自分自身を振り返っても「つらかったけれど頑張ってよかった」という経験が今の土台になっているので、それをできる限り(安全に)伝えたいという気持ちがあります。もちろん、人生の目的、何を幸せとするかという価値観を押し付けるわけではありませんが、仕事だからこそ学べることがあるのは確かです。縁あって一緒に働くようになった人たちなので、仕事を通じて学び、よい人生を送ってほしい気持ちがあります。「厳しく言わない」ことと、「成長の機会を十分に与えられていない」こと。そこには常にジレンマがありました。そんな中、代表が人づてにトレニアのことを聞いて、「学びにつながるなら」と導入することにしました。

ー トレニアの導入にあたって、ご不安はありましたか。

中間管理職がいなくて本当に人手が足りないので、導入負担や、ちゃんと活用できるか?が懸念点でした。ただ、管理者の手間をかけずに「自走」で効果が出るように作られていると聞いて、それならできそうだと思いました。実際、始めてみて、ほとんど手間はかかっていません。

ー 導入後、従業員の方のリアクションはいかがですか?

みんなも淡々と「自走」して取り組んでくれています。過去の取り組みでは「いつまでやるんですか?」というような声がよく出たのですが、トレニアはそういった声もなく、コツコツと続けられています。私も1ユーザーとして毎日クイズに答えていますが、いい感じでツボをついてくるクイズが多く、「言ってもらってよかった!」と思うことがよくあります。労働契約の話など、社内で伝えるには唐突だけれど、知っておくのが大切なことを伝えてもらえるのは助かります。働く上でのマインドなども、私から話すより、ツールを通じて伝えるほうがお互いプレッシャーにならず良いと思っています。

ー 今後トレニアをどのように活用されていきたいですか。

とにかく「コツコツと継続すること」が大事だと考えています。組織の課題というのは、ある日すべてきれいに片づく…というようなことは起こりません。つねに課題を抱えながら、矛盾や葛藤のなかで、少しでも良い方向に持っていけるように、バランスをどうとっていくか。最初にお伝えした「厳しさを通じた成長の機会」という課題に対して、各自のコンディションやリアクションを確認しながら、第三者から「厳しさに向き合う大切さを伝えていく」というトレニアのアプローチは、非常に現実的だなと思います。押し付けたり高圧的に伝えるのではなく、第三者から丁寧に伝えてもらうほうが、今の人たちの素直さや自頭の良さと相性が良いはずです。データを見ると「改善」「自省」などの変化もあり、大切なことが伝わっているのを感じます。この状態を継続して1人ひとりの成長を促し、揺るがない組織になっていければと考えています。

― 本日はお忙しいところありがとうございました。