導入事例
テンプスタッフフォーラム株式会社様

人材派遣業 | 新潟県 | 138名~ | 全社導入

日常的に学べる仕組み、「厳しさ」と向き合うコンセプト、細かい気持ちの変化が伝わるリアルなデータに、人事として非常に意欲を刺激されます。

新潟、北陸から沖縄まで、19の営業拠点で人材派遣、職業紹介派遣を中心とした求人を扱うテンプスタッフフォーラム株式会社様。最初の1か月は少人数でお試しいただき、次に各拠点のリーダーに広げ、最終的に全社にという形で段階的に導入を進めていただきました。経営企画部の嵐悟様にお話を伺いました。

― 4か月ほどかけて、段階的に全社への導入を進めていただきました。

弊社は社員数138名ほどですが、新潟から沖縄まで拠点が19に分かれていて、全社で一気に始めるのはハードルが高いと感じていました。1か月の無料期間の使い方は、企業によって「若手だけ」「1部署だけ」「最初から全社で」など様々なパターンがあるということだったので、まずは経営企画部の私が直接声を聞ける7名で使いはじめました。この7名は、数名の役員を含む、社内でも一番手ごわい(笑)メンバーだったのですが、「こんな取り組みをやってみます」と告知しただけでスムーズに入力が始まり、1か月しっかり使ってもらえたので、全体でも導入できそうだという自信になりました。本導入に際しては、若手から始めることも考えたのですが、まずは各拠点の責任者に使ってもらうことにしました。そのほうが皆で導入するときフォローしてもらえたり、データに興味を持ってもらえるだろう、という作戦です。その人達にハブになってもらって、最終的に全社に広げていくのが効果的だと考えました。


― トレニアは毎日少しずつ「社会人基礎力」を底上げするものですが、御社のニーズとどのようにフィットしたのでしょう。

まさに「毎日少しずつ」というところが当社にマッチしていました。研修教育という点では、すでに様々な取り組みをしています。論理的思考、キャリアアップ、リーダーシップなどの研修に加え、業務知識のテストは毎月行っています。そのようにして会社として教育に力を入れているものの、それらとは別の軸で、日常的に学べる体制を作れたらと常々考えていました。中でも社会人としてのマナーや常識を学べるものをと考えていたところ、あるメルマガでトレニアを見かけて、毎日数分でできるアプリ、これは受け入れやすいだろうと感じました。「厳しいメッセージと向き合う」というコンセプトにも興味を持ちました。昔だったら「こうだよ」と言えたことも最近は難しくなっていますから、第三者からのメッセージで伝えられたら有難いと。また、毎日のデータを通じて、経験の浅い社員からベテラン社員まで、社内の状況や変化が俯瞰的に見られるだろうという期待もありました。


― 他のツールとの比較はされましたか? また、ご不安はなかったでしょうか?

比較はしませんでした。日頃から情報収集をしていますが、同じようなものは他になかったと思います。ツール自体に対する不安もとくになく、導入前にホームページの事例をよく読むと、良いものなのがわかって期待が高まりました。価格もリーズナブルで契約期間のしばりもなかったので、まずは気軽にやってみようと背中を押されました。


― 使い始めていただいて、どう感じられましたか?

「毎日」というアプローチは、気軽なだけでなく、その人柄が素直に表れるところが良いと感じます。集合研修と違って1人で画面に向き合うものなので、取り繕わずに自然体で出来るのかもしれません。私も毎日やっていて、体調と睡眠に回答して、クイズを読んで、回答して、という一連の流れは嘘がつけないと感じます。最近印象的だったのは、体調のアラートが出ていた人と久しぶりに会ったところ、本当に疲れている様子が見てとれたことでした。トレニアの数字はリアルだと感じました。ほかにも、アラートが見事にリアルのタイミングと合致して、驚いたこともありました。

話は少し逸れますが、人事の仕事に携わっていると、「この人はこういう人」と思っていた印象とは全く異なる一面を見ることがあります。何かあったときに初めて「こういう側面もあったんだ」と驚くこともあるのですが、トレニアのデータを見ていたら、そういうギャップも減ってくるかもしれません。


― データについて、とくに注目されているのはどんな数値ですか?

「業務負荷」(週に1度、その週の忙しさを主観で入力する)のデータは興味深いです。ストレスチェックと同じで本当のことは言いづらいと思うのですが、同程度の忙しさでも人によって数字が異なったりするので、とても参考になります。また、クイズの正答率だけでなく、「重要度(クイズの内容をどれくらい大事だと思うか)」にもその人の価値観や考え方が現れますね。もちろん、重要度が低いから良くないということではなくて、職務やその人のスタンスによって受け止め方に多様性があることが大切だと思っています。選択肢が7段階なのも絶妙で、4点なのか5点なのか、細かい気持ちの変化が伝わってきます。これらのデータは、チームごとに上司に共有したり、内容によっては本人にも伝えて、興味を持ってもらえるよう発信していきたいと考えています。

現在は全社展開から1か月経って、改めて興味深さを感じているところです。入力状況や正答率など、各オフィスの雰囲気が早くも見え始めています。


― コンテンツはいかがですか?

毎日どんなクイズが出るか楽しみで、私も100点を目指して毎日真剣にやっています。間違えると悔しいのですが(笑)、何十年も社会人経験があっても、知らなかったこと、こういう見方もあるんだと視野が広がることがあります。社内でコンテンツを作ってアウトプットしていく方法もありますが、普遍的な内容であること、外部の専門家の人たちが作ったものであることに価値を感じています。あとは個人的に「トレニアのクイズは人間味があって面白い」と感じています。これはこっちだろう、と選んだら違っていて、解説を見て「そうかー」ということもあるのですが、この「そうかー」と受け入れる行程も、人と対話しているようで、学びにつながると思います。


― 他の企業様にメッセージがあればお願いします。

導入前は「反対する人がいるのでは?」「全然使ってもらえないのでは?」と不安もありましたが、やってみないと分からない。そこで追い風になったのは、なんといってもトレニアの費用がリーズナブルだったことです。通常、全社で育成研修などのツールを導入するとなると、その費用は桁が1つ違いますので、気軽にテストというわけにはいかない。その点、トレニアは無料のお試し期間もあり、人数も無制限、契約期間のしばりも無いので気軽に始めることができました。人数を増やすペースも自由で、その時々のプランを選べるので、じっくり取り組めます。

また、私の場合、毎日のクイズや蓄積されるデータのおもしろさに引き込まれて、人事としていかに活用しようかと、意欲と期待が高まっています。とはいえ「急いては事を仕損ずる」ということもありますし、トレニアは地道に取り組むところに価値があるので、焦らずやっていこうと思っています。

― 本日はお忙しいところありがとうございました。