2023年10月開院。地域初の乳腺疾患専門クリニックとして、乳がん検診、精密検査、乳がんの術後治療やケアなどを行うあまくさ乳腺クリニック様。開業から半年のタイミングで、医院全体でトレニアを始めていただきました。「トレニアは自分を振り返る機会を作ってくれる」と、ご自身も毎日入力されている院長の稲尾瞳子さんにお話を伺いました。
― 開業半年ほどのタイミングでトレニアを導入していただきました。
2023年の10月に開業しました。スタッフは全員、新規に集まってもらったメンバーで、それぞれ社会に出てから10年、20年と長い経験があります。即戦力として頼もしい一方で、とくに看護師、放射線技師、臨床検査技師といった専門職になると、ずっと医療の現場にいるため、本人たちからも「ビジネススキルを高めたい」という要望が出ていました。外部の研修などは受けてもらったものの、それ以外にフィットするものが見つからなかった中、あるメルマガでトレニアを知り、「動ける社会人」というキーワードが目に留まりました。その言葉が日頃から感じていた「動けるスタッフになってほしい」という気持ちにリンクしたことと、無料で1か月使用できることに背中を押され、始めてみることにしました。
― 導入時に苦労されたこと、工夫されたことなどはございましたか?
導入時もいまも、まったく苦労はありません。入力は1人ひとりの自主性に任せており、絶対ではないと伝えていますが、全員、毎日忘れずに入力できています。診療中の連絡ツールとして利用しているLINE WORKSとトレニアが連携できることも、とても便利でした。LINE WORKSのアカウントを利用してユーザー登録も簡単にでき、毎日のクイズも各自にメッセージが届くため、出勤したら自然と確認する形で継続できています。
― コンテンツの内容はいかがですか?
クイズの内容はとてもリアルで、「そうそう」と思って読んでいます。私がよく話していること、例えば「申し送りは伝える側にも責任があるよ。相手に間違いなく伝わったかを確認することが大事だよ」といった話が、トレニアにも出てきます。ちょうど朝礼で話したことが出てきたりするので驚きます(笑)。みんなクイズには正解できていますが、正解、不正解ではなく、「再認識」や「立ち止まって振り返る」ことに活用できていると感じます。毎日1問ずつのクイズで、業務の進め方、組織論、ビジネスマナーなどをまんべんなく学べること、私1人の考えではなく「一般的な基準」として伝えられることに意味があると感じます。知っている・わかっていることでも、日々の業務の中で全てを実践するのは難しいものです。トレニアは一般企業での利用が多いと思いますが、実はとてもクリニックや病院向けだと思っています。例えば「結論から伝える」などは、患者さんとの対話でも大事です。こうしたことを毎日、実践できるか、意識できるか。正答率が100パーセントなら良いのではなく、要所要所で思い出して行動していくことが重要だと思っています。クイズに答えて、自分を振り返る。わかっていても、何回言われても実践は難しいものなので、リマインドとしてトレニアの仕組みはとてもよいと感じます。個人的には、クイズに正解したとき、画面に紙吹雪が出るのも気に入っています。
― データはご覧になっていますか?
実は、ほぼノータッチです。トレニアは管理(マネジメント)のツールではなく「社会人として自分を振り返る機会を作るもの」と捉えていますので、私も含めて、みんなで自発的に取り組んでいます。特に、自分を振り返る機会が作れることに、非常に価値を感じています。例えば毎日の「体調」の入力で、1から5の数字で表現する、そこで高い数値を押せないときに「モチベーションがあがってこないのはなぜだろう?」「高い数値を押せる状態にもっていかないと」と自分で自分を俯瞰できます。ほかにも、クイズをどれくらい重要だと感じたか、1日の達成状況などを振り返ることは、仕事を行う社会人として必要なことだと感じています。
― スタッフの皆様はいかがですか?
今日のインタビューに際して、スタッフからもコメントをもらってきました。「報連相や指示の確認など心に留めておきたい」「忘れている一般常識の再確認。日々仕事をする上で参考になります」など、それぞれ「ためになる」と感じているようです。
― 最後にメッセージがありましたらお願いします。
こうした研修を行っているクリニックは少数派かもしれませんが、トレニアで学べる内容は医療機関と相性がいいと感じています。診療はチームで進めるものですし、患者さんへの応対など、基本的なビジネススキルが問われる場面は多くあります。ですが、医療の現場にいると専門知識の習得に時間が配分されるため、改めてビジネススキルを学ぶ機会はほとんどありません。ではどこで学ぶのかというと、私自身を振り返っても、職場で厳しく教えられたり、失敗をしながら「こうなんだな」と学び取るしかありませんでした。当院のスタッフたちも、それぞれそうやって学んできたのだと思います。そうした中で、いまトレニアを通じてみんなで「答え合わせ」をしているように感じます。 いまの時代に、「厳しい指導」はそぐわなくなっています。院長として大切なことは日々伝えていますが、1人で全部伝えるのは難しい面もあります。どんなに正しいことでも伝え方によって受け取りづらかったり、わかっていることを改めて言われるのはつらかったりもします。言う方も言われるほうも、お互いに感情が入ると難しくなる。いま、そこをトレニアが補完してくれているのを感じます。トレニアを活用して、みんなの認識を合わせながら、「わかっている」ではなく「できる」「動ける」組織にしていきたいと思っています。
― 本日はお忙しいところありがとうございました。